猫と腎臓病
【腎臓病の治療法を開発 寿命が2倍、最長30年にも】
そんな嬉しいタイトルのニュースが飛び込んできました。
猫を飼ったことがあるなら経験したことがある方も多いであろう、猫の腎臓病。
僕も今まで2匹の猫を腎臓病で見送りました。
なので、このニュースを見たときにもっと早く研究が進んでほしかったのと、これから腎臓病で苦しむ猫がいなくなる可能性と、いろんな感情が湧き出ました。
猫は生まれた瞬間から腎臓に不要物が蓄積してしまいます。
その不要物を健康体の人間は排除できますが、猫には排除する物質が体内にありません。
その物質をAIMというのですが、東京大学大学院医学系研究科疾患生命工学センターの宮崎徹教授によると、AIMが機能することで不要物のつまりを解消することができるようです。
しかし、その機能が分かってもかんたんに薬を完成させることはできません。
医学的な話なので説明しづらいのですが、詳しくはこちらの記事で書かれています。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021070800906&g=soc
この記事が出てから東大にものすごい金額の寄付が集まったそうで、2週間で総額は約1億4600万円に達しました。
それだけ、腎臓病に苦しむ猫の飼い主が多いということですね。
治験にものすごく時間とお金がかかるようですが、きっと数年後にこの薬が実用化されているはず。
一日も早く実現してほしいものです。
現段階で腎臓病の治療をしている方もたくさんいらっしゃいます。
毎日点滴を家でしたり、薬を飲ませたり。
本当に大変です。
現状はラプロスという2017年に新しく販売された薬がよく処方されます。
IRISステージ2~3の慢性腎臓病に効果があり、腎臓病の進行を遅らせることができます。
なにか変だなと思って腎臓の検査をしてみると、もうステージ4だった。
そうなるとラプロスもあまり意味がなくなります。
基本的に歳を取るほど腎臓の機能は落ちますが、おしっこの色は一つのサインです。
いつもより薄いなと感じたら、腎臓に異常があると思ってください。
よく水を飲むようになったら、おしっこの色も薄くなるのですが、水を飲む量が増えたときも検査したほうが良いかもしれません。
末期は尿素の毒を腎臓が取り除けずに全身に回ってしまい、食欲がなくなり死んでしまいます。
現状は進行を遅らせるという手段しかありませんが、今苦しんでいる猫のためにも宮崎教授を皆で応援しましょう!!