猫の看取り
最初に書いておくと、絶対に正解はない話をします。
最期の瞬間をどう看取るか。
僕の経験を元に書きます。
命ある限りいつかは死を迎えます。
これが日頃意識しようと思っても難しいので、時々こういう文章を読んだら、今この子といる時間はいつか終わりがあることを再認識して一緒に過ごす時を大切にしてください。
必ず死はあるものなのですが、飼い主として最期をどうしたら良いのか。
やれることはなんでもしてあげたい、というのが飼い主の心理ではないでしょうか。
一日でも長く一緒に過ごしたい。
ペットに限らず大切な人がもうすぐ死ぬかもしれないという状況になったらきっとそう思います。
けれど、その心理が逆にペットを苦しめることも。
どうしても治らない病気に対しての延命治療は必要あるのでしょうか。
これを事前に準備しておくことが大切です。
突然の余命宣告をされたら正常な判断ができないので。
Instagramで人気の獣医師シワ男先生の投稿をよく参考にしています。
この先生曰く、動物は最期は苦しまずに枯れるように逝くと。
食べるのをやめて水を飲まなくなるのは命が尽きるのを準備していることであり、その行為に対して無理やり点滴をして栄養補給をしたら生きてしまい、死ねないんです。
という考え方も一つで、僕はこの先生の考え方に近いです。
なぜなら、僕も延命治療をしたことがあり、最期の数ヶ月を苦しい思いをさせたなという経験もあれば、腎臓の機能がほぼなくなり、延命を選ばずに逝かせた子はすんなりお別れできたという経験もあります。
医学の発達は本当に素晴らしく、治せなかった病気が治せるようになったり、そのおかげでたくさんの命が救われました。
治療して治せる病気ならば病院に連れていきましょう。
どれだけ医学が発達しても、死は逃れられないです。
寿命は必ずあります。
どれだけ長く生きられたかが幸せの基準でもありません。
人も動物も同じですね。
ペットのことだけでなく、自分のことも考えておきましょう。
僕はもし自分が脳死状態になったら、延命治療はせずに臓器は必要な人に提供してほしいと意思表示しています。
癌になって余命宣告をされても抗がん剤を使って延命をしようとは全く思っていません。
治る可能性があるのならば手術はするかもしれませんが、もう治らないならば抵抗するよりも残された時間をどれだけ有意義に過ごすかを重視します。
死のことを考えると重たい気持ちになってしまいますが、時々考えること、そして残された時間は確実に減っていく中で最期に後悔しないようにできるだけ長く愛するペットと過ごすこと。
これが大事なのではないかなと思っています。