猫のワクチンは接種すべきかどうか
人間界では毎日ニュースになっているワクチン接種。
猫界には必要なのでしょうか?
愛護団体から譲渡する条件として、【毎年のワクチン接種】を挙げているところも多いです。
人間界で流行り病のワクチン接種率はおそらく7割位になるかなと予想しています。
残り3割は疑問を持っていたり、様子見だったり。
同じように猫のワクチンに疑問を持っている方が、【毎年のワクチン接種】を条件とされると困りますよね。
僕は努力義務でもないし、個人の自由だと思っています。
ただし、それはちゃんとメリットデメリットを知ってから。
猫に推奨されるワクチンは通常は3種混合ワクチンです。
5種混合などもあるのですが、基本的にエイズ白血病のキャリアの猫が同居していない限り必要ありません。
そのワクチンを接種することで、逆にエイズ白血病の感染をすることがあるとかかりつけの獣医師さんに僕はおすすめされませんでした。
3種混合ワクチンを接種すると何が防げるのか。
① 猫ウィルス性鼻気管炎(猫ヘルペスウイルス感染症)
② 猫カリシウイルス感染症
③ 猫汎白血球減少症〈猫伝染性腸炎)
に対して重症化が防げるとされています。
ワクチンを接種することで発症が確実に防げるわけではありません。
とくに③はいわゆる猫パルボといって、ものすごく致死率の高いウィルスの感染です。
これの重症化を防げるのが私の考える一番のメリットです。
保護活動をしていると、いろんな猫の出入りがあります。
知り合いが、道でぐったりしている猫を連れて帰って面倒を見ていると、家猫の具合が悪くなって死んでしまったという悲しい出来事に遭遇してしまいました。
結果的にその猫は猫パルボのウィルスを持っていて、家猫にまで感染してしまうということに。
ワクチンを接種していたら、生きられたとは言い切れませんがパルボは発生率は非常に低いものの、発生してしまうと最悪です。
ある猫カフェでパルボが発生しているのにも関わらず、営業を続けていたということが数年前にニュースになりました。
何が危険かというと、その猫を触ったお客さんが、家に帰って家の猫を触ったら感染する可能性があることです。
それを隠して営業していたこのお店は本当に危険なことをしていると反省してもらいたいものです。
僕の考えであり、正解ではありません。
ワクチン接種後にアナフィラキシーショックで亡くなった僕のボランティア仲間の猫もいます。
感染する可能性が低い人、つまり家の猫以外に触れ合うことがない人はそこまでワクチンを接種する必要性は高くないのですが、僕のような活動者は万が一のことを考えると接種しておいたほうが良いだろうと考えています。