猫風邪の感染を防ぐには
人間界は新型コロナウィルスで大パニック。
感染拡大を防ぐには、と日々専門家の方々が意見を交換していますが…。
猫ボランティアにとっては猫の風邪の感染拡大も大変で、あっという間に全頭感染ということもよくあるので、常に気をつけなければなりません。
先日、4匹の子猫を保護しました。
捕獲した当日は特に問題がなかったのですが、落ち着いて安心したからか、環境が変わってストレスになり免疫力が落ちてしまったか、二匹が風邪の症状に。
その2日後に残りの2匹も感染。
おそらく捕獲した時点ですでに感染していて潜伏期間を経て発症してしまったのですが、発症するかどうかはその猫の免疫力によります。
外では症状がなかった子も、捕獲したあとに風邪になることもよくあります。
やはり捕獲されて知らないところに連れて行かれるのはものすごくストレスなのです。
大体こういう活動をしている人は、家に猫がいるケースが多いのですが、保護した子から家の猫に感染しないようにするにはどうすればいいか。
完全に部屋を分けることです。
風邪のウィルス以外にも、ノミやダニ、白癬菌、お腹の中に寄生虫がいたり、など外にいた子は何かしら持っているので、保護したら2週間は様子を見ましょう。
また、ここからは人間の感染予防対策と同じで、保護した子を触ったあとは必ず手を洗うこと。
くしゃみなどの飛沫が服についたら着替えること。
そして、保護した子の風邪が治るように最善を尽くすこと。
僕は自分が風邪を引いても薬には頼らず寝て治しますが、猫の場合喋らないのでどれだけの症状か分からず、自然に治ることのほうが多いですが逆に悪化していくことも。
病院につれていくと大抵は飲み薬か、ある程度成長した子であれば注射を打って様子見をします。
熱が高い場合は点滴をすることも。
重症化する前に早めの診断をおすすめします。
そして、人間の風邪と同じで猫の風邪もなかなかしつこい。
くしゃみと青っ鼻が一ヶ月続いたり、目がショボショボとなって涙が出るのを繰り返したり。
特に子猫の場合、なかなか長い付き合いになるので油断せずに気長に症状がなくなるまで治療してください。
保護猫の場合、10匹保護したら2,3匹は風邪を引いてるかなというのが実感値です。
なかなか医療費もかさむし、譲渡も症状がなくなるまでできないし。
猫のウィルスも本当に厄介ですが、発症してしまった子がいる場合、他の子に感染しなようにとにかく感染予防を徹底してください。
僕は13匹の子が日替わりで症状が出てしまってものすごい医療費がかかったことがありますが、症状が治まってもしばらくは他の猫に近づけないようにしたほうがよいです。